ピーリングは、ナイフ格闘の技の一つだ。
まず、なにもない平野で、knife(ナイフ)を1本ずつ構えた者2人が対峙した場面を想定してくれ。
相手を殺傷するには、ナイフが届く範囲に行かないといけない(仕掛けナイフでもない限りは)。つまり短剣による攻撃は、相手に向けて腕を突き出すってスタイルがほとんど。
あえてこの腕を狙う攻撃が、ピーリングだ。
peel(皮を剥く)の意の通り、突き出された腕の表面を刃でなぞるようにナイフを滑らせて、表皮を削(そ)ぐ。百聞は一見にしかずだから、図解すると、こんな感じ↓
致命傷ではなく、痛みによるダメージと出血による体力低下を狙った技だな。真綿で首を絞める系の。
これを避けるには、突き出した腕を素早く引っ込めるしかない。ナイフは刃渡りが短いので、腎臓など重要な臓器を致命傷から守るために、中腰になって膝を曲げ、顔を相手に向けることになる―――相撲で、はっけよーい・のこった、の直後の姿勢だな。
その格好で見合いながら、相手の懐に飛び込めるまで、グルグルぐるぐる回り合いながら、ナイフを突き出して・引っ込めてを繰り返す。
言っちゃなんだけど、
地味だ。
映画でメインシーンを銃やミサイルに譲るしかねーのも納得だと思わないか?
んじゃま、今回はこんなところで。
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