ギリシャ神話のナルキッソスは、湖面に映り込んだ自分自身に夢中になるあまり、死んでしまった少年だ。ナルシスという発音から、ナルシズム・ナルシストの淵源になってる。有名だよな。
対するゴルディオンの結び目は、大昔のアレクサンドロス三世(アレキサンダー大王)の伝説だ。
フリュギアという王国にある都市ゴルディオンにて、アレクサンドロス三世は、神殿に奉納されていたゴルディアス王の荷車に興味を持った。なぜならば、この荷車に作られた結び目が、「ほどいてみろ」って謎かけだったからだ。
でもって、見てみると確かに、こんがらがった紐の玉。
そこで王様は、紐の玉を、ざっくりと剣で一刀両断した。
現代では、難問を意外なところからズバッと解決するって例え話で使われることが多いぞ。俺としては、似たようなことわざなら、コロンブスの卵の例えの方が好みだけどなー。物騒じゃなくて。
意外なところから問答無用に強硬解決って意味じゃ、ゴルゴ13の方が別格かもしれんが……
てなわけで、今回はこれにて。
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【はみだしDNDDコラム】
まあ、コロンブスだろうがアレクサンドロス3世だろうがゴルゴ13だろうが、
どいつもこいつも謎かけもろとも対象を破損してんですけどね。格言の本義と、破損の程度問題は別でしょうけど。
コロンブスの卵は、アメリカ大陸を発見したコロンブスが「誰にでも出来ることを、最初に成し遂げることこそ偉業なのだ」と言いたいがために、机に卵の尻を叩きつけて立たせてみせた逸話です。「海をふらふらしてる奴なら、誰だってアメリカ大陸を見つけたはずさ! 誰にだって、な!」と、嫉妬メラメラの奴に、「では誰か、この卵を机に立たせることが出来る人」とコロンブスは問いかけた。誰も出来なくて、先述した展開へと移る、と。
誰かが出来てしまったらどうするつもりだったんでしょうかね? コロちゃん。(まったくだ)。
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