なんか知らんが無駄なことくっちゃべってくれって言われたから、日本のお受験・お授業・お勉強にゃあいらん英語について、不真面目に話すぞ。
この「わたしも」という表現。
羽歩(はあゆ)と桜獅郎(おうしろう)―――俺の妹と兄だ―――仕入れの逸話と教科書から判断するに、日本の学校じゃ「Me too.」ってのが「わたしも」の訳語として幅を利かせてる気がする。
俺に言わせりゃ、そいつはえらく了見が狭い話だ。
.
「too」は自身の感情に基づいての追随ってカンジだから、「わたしもわたしも(ノリノリ)!」ってイイ雰囲気に同調するのに使う分には、構わないと思う。「あの俳優イケてんじゃね?」に、「いいよね!」「わたしもわたしもそう思う(ノリノリ)!」ってなもんだ。
が。相手に賛同できない・相手を否定する意見に加わる際に、この「Me too.」を用いると、ちとブシツケでずうずうしい印象を与える可能性が否めないんだよなー。さっきの例でいくと、「あの俳優イケてんじゃね?」に「そうは思わないけど」「わたしもわたしもそう思う(ノリノリ)!」は、「イケてんじゃね?」発言した奴がカチンとくるかもしれない。ええと。なんとなく伝わるか? これ。
だから俺としては、否定的な意見に賛同する時は、「Me neither.(わたしもどっちかというと)」とかの方が無難だと思うわけ。「neither」はもともと、「no」+「whether」≒右も左もナイ・可もなく不可もなくってのに由来してるから、「Me too.」よりは、我が強くない。あえて言うなら……まではいかないだろうけど、まぁそっち寄りの、やわらかい言い方になる。
ちなみに「too」は自身の感情に基づいての追随って言ったけど、追随を皮肉にあてこすって否定に使うこともあるぞ。「I don't lie!(嘘ついてねーよ!)」「You do too!(それこそ、嘘こけ!)」ってな具合でな。まあ「You do too.」は「You do so.」でもいいっちゃいいけど。
日本語じゃ「わたしも」に集約されちまう、コンセプト違いの「わたしも」は、たくさんある。「And I.」「And I too.(And I. より更に感情豊か)」「So do I.」「I also ~.( too ほど私的感情がこもっていない、歴然とした事象への同意)」とか。イイエへの「わたしも」では、「Nor I」とか。使い分けは、そん時そん時。よりけり、だ。
まー、「ごめんなさい」「ごめんください」レベルに、使い分けることが出来ないととんでもない誤解を買うって語彙じゃないし。あんまり気に病むもんじゃないぞ。んじゃま、そーいうことで。
[0回]
PR