「そだね。あたしにとっては、偶像(アイドル)かな。今の日本のテレビ用語より、原題に近いけど」
「へー。どんな奴? かわいー? カッコいー? イケメン?」
「妖怪」
「けったいなフカシこくなよ(Yeah right! No kidding!)!」
「ちょっとちょっと。どんどん地が出てるよ。いくらなんでもベロが現地過ぎるよ。橋元先生に聞かれたら泣き付かれるじゃん。あたしが。冗談じゃないってぇの」
「よりにもよってお前がそれ言うか(Ditto, ditto! Tiresome muggins!)! ええいやだっておま、つい……ちゅーか。タイプが妖怪って。おま」
「いや。好きになったのが妖怪だっただけだから。妖怪が好きなんじゃないから。ここ重要」
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「マジかー(Say word.)。うへえ。嘘くせえ。いつもゲテモノ食ってるじゃんよ。お前」
「嘘くさいのは嘘じゃ無いことを確かめるのをサボってるアサキングのせいでしょー」
「はいよはいよそうですよ(Yeah, yeah, yeah, Captain Obvious!)、俺は渾身からめんどーくさがりなんですよー。お前こそ、生まれついたってだけで、よくもまぁそのまま日本人でいられるよなぁ。驚きモモの木さんしょの木(Aren't you a dummy? If so, Darn me!)!」
「だーからーあ」
「はいよはいよそうですよ、承知してますっての言い直しますってぇの。ええと。信じらんねー。あんびりばーぼ」
「今度は日本舌を意識しすぎて妙ちきりんになっちゃってるっつのアンビリバボー。橋元先生に聞かれたら、やはり泣き付かれるじゃんあたしが」
「ったく、ガミガミるっせぇのにはうんざりだぜ(Fie! You're a bit gobby! Nuff said!)。そっちこそいーかげん、院内ネタで水注してくるなよ。泣き付くぞ。俺が今ここで」
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