月経前症候群(PMS)、月経前不機嫌性障害(PMDD)は、その名のとおり、月経前に起こる諸症状のことだよー。
「身体がむくむ」「乳房が張る」「頭痛がする」なんて身体的な症状から、「えらく甘クドいお菓子ばかり食べたくなる」「とにかく虫の居所が悪くなる」「理由も無く鬱になる」といった精神的症状まで。その強弱や期間は、女性それぞれ千差万別。
成熟した女性は、一定の期間で、子宮の内膜の成熟・卵巣からの排卵・月経をリピートしてるんだけど、このサイクルを促すホルモンがエストロゲンとプロゲステロンなんだ。月経前症候群(PMS)ならびに月経前不機嫌性障害(PMDD)は、排卵後、プロゲステロンの分泌に伴って起こって、月経開始と共に消退していく。
一応日本国では、生理が重たい人には「生理休暇」が労働基準法に定められてはいるけど、これは生理が始まってから適用される法律だし、しかも自己申告制だからね。休んでる時は無給にしてる会社も多いから、積極的な活用は出来ないかな(まあ有給にしちゃうと、モラルハザードに繋がる恐れもある以上、ムツカシイよね。『どーせ男の部長にゃ踏み込めない領分だろう、月イチの有給だと思って使っちゃえーい』みたいな人が出かねないし)。
この治療だって、症状にあわせて、人それぞれ。血液検査をしてみて、症状と照らし合わせて、薬の処方を行っていくってのが一般的かな。痛みには痛み止め、貧血には鉄剤、精神神経症状には安定剤っていうのもあるし、全体的な効果を考えて漢方薬を出したりすることもある。……まあ、医者と当事者の判断にかかってるとこは大きいよ。動悸・不眠・イライラ・肌荒れ・冷え性、この全部に貧血的対処だけをするドクターもいれば、とりあえずピル剤出して、こっちは安定剤・こっちは塗り薬・こっちは栄養療法―――って個別にやりたがるドクターもいるから。
ここで分かってほしいのは、どれがナンバーワンの治療なのかってことじゃない。あなたにオンリーワンの治療はどれなのかってこと。
誰かには効いたのに自分には効かない―――それは、あって当たり前の話。あなたは、その人じゃないんだから。
だからこそ、あなたが自分に向き合わないとね。
今月はどんな症状なのか、この間はどの症状にどう対処してみて何が効いたのか、だとしたら病院に行くべきか行かざるべきか……きちんと考えて、行動するってことだよ。
一番よくないのは、「ああ、いつもどおり調子悪い」って放置しておくこと。悪くなるって分かりきってるなら、悪くならないようにしなくちゃね。
ってなわけで。今回は、女の子はご用心、な話でしたー。
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【はみだしDNDDコラム】
女性の生理ときいてDNDDが思い出すのは、DNDDのガッコの教師の逸話です。
その人、イイとこの子どもで、知的水準も高い(らしい)。
ある時、中学生の兄貴(ズバぬけて頭イイ)が入院したらしく。部屋の鍵を彼から渡されて、「暇つぶしの本を持ってきて欲しい」と頼まれた。
そりゃもうイタズラするしかありませんよね。普段は鍵かかってて入れやしねぇ兄貴の部屋。エロ本の一冊でも探し当てて持参しちゃるぜウヒョーイってなノリだったらしいです。教師(チビ時代)。
そして、明らかな隠しコーナーから出てきたのは、『アンネの日記』。
「兄ちゃん……エロ本だと勘違いして購入するにしても、どうかと思うよ」と言いながら差し出すと、兄貴は真っ赤になって俯いてしまった。ちゃんちゃん。
―――そう、「アンネ」とは、むかし日本で大ヒットを飛ばした生理用品で、月経の代名詞。
つまり、兄は「アンネの日記」≒「月経に絡んだイヤん馬鹿ンなエピソード集」と勘違いし、エロ本だと思って購入したはいいものの、読んでみたらどーにも違うと気付いてしまったけど、今更フツーの書棚に置くにしては後ろ暗いしアアどうしよう封印だ封印……と、隠してたってことですな。
DNDDが、それを聞いて
「ああ。日本じゃアタマいい野郎に一般社会を預けるとトンチキなことが起こって当たり前なのは、あの世もこの世も変わらんなぁ」と思っていたのは秘密です。
※日本じゃアタマいい野郎に一般社会を預けるとトンチキなことが起こって当たり前なのは、あの世もこの世も変わらんなぁ
=地獄には、「畑に放火した奴は
サトウキビでブチのめす」という区域が存在します。そりゃどうなんスか閻魔様。興味がある方は調べてね。
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