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きみを はかる じょうぎは ぼくに そぐわない

 本作品は書下ろしです。また、この作品はフィクションであり、実在する個人・地名・事件・団体等とは一切関係ありません。


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「麻祈さん、どうして、駄目ですか……?」

「どうして?」

 これになら、答えられる。

 麻祈は、口を割った。

「どうしたところで駄目ですよ。俺には、端から、どうしても駄目も無い」

 そう。それ以前の話だ。

 寄越せる答えを見つけた途端に、飛びつくしかなかった。こんな浅ましい自分には、“どうして”だとか“駄目なのか”とか、論じる価値など最初からありはしない。

「―――どれかがありさえすれば、坂田さんに責任を押し付けることも出来たでしょうけどね」

 英語にぶらつきかけていた頭で日本語へと返事を准(なぞら)えたため、自然と坂田の言い回しを手本にして、煙に巻くようなせりふとなってしまった。自分が坂田にそうなったように、今度は自分が坂田を考え込ませてしまうかもしれない、と……その認識はあった。あったのだけれども、それ以上に、坂田が絶句してくれて正直ありがたかった。そんな自分でも、まだやれることはあるか?

 ふらついた目玉が、テーブルの上に二人前のティーセットを見つけた。

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プロフィール

HN:
DNDD(でぃーえぬでぃーでぃー)
年齢:
17
性別:
非公開
誕生日:
2007/09/09
職業:
自分のHP内に棲息すること
趣味:
つくりもの
自己紹介:
 自分ン家で好きなことやるのもマンネリですから、お外のお宅をお借りしてブログ小説をやっちゃいましょう(お外に出てもインドア派)。

 ※誕生日は、DNDDとして自分が本格的に稼働し始めた日って意味ですので、あしからず。

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