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きみを はかる じょうぎは ぼくに そぐわない

 本作品は書下ろしです。また、この作品はフィクションであり、実在する個人・地名・事件・団体等とは一切関係ありません。


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「告白されたのに、葦呼は、恋愛する気、無かったんだね」

「てか、あいつだって多分そんな気なかった」

「は!?」

 ぶったまげた拍子に、余韻も吹き飛んだ。

 そんな威力も知らずに、葦呼はいけしゃあしゃあと続ける。

「あいつはひとりで歩いていける奴だから、あたしと並んで歩いてみてもいいかもって思えただけだろ。もとから趣味友だったし。そうなると、あたしを妥当じゃないと判断する致命的欠陥も無かった。じゃあ試してみるかって」

「……………………」

 自分の立場的に、考えないものが無いでもなかったが。

 それはさておき、現実的に問い質せることと言えば、これしかない。

「葦呼は、そんな彼に、どう応えたの?」

「不明瞭なポイントをディスカッションにかけた」

「ポイント?」

「もう充分仲良いのに、なんでまた別の角度から仲良くなり直す必要あんの? って。そしたらあいつも、そりゃそうだわな、ならケンカでもしてまた仲良くなりたくなったら再検討すっか、って。んで、今に至る」

「あんたら」

 と、苛立ちを噛んだところで、葦呼のせりふを思い出す。特別な絆じゃなく、どこまでも同類なだけ―――とどのつまり、

「単なる似た者同士じゃん!」

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プロフィール

HN:
DNDD(でぃーえぬでぃーでぃー)
年齢:
17
性別:
非公開
誕生日:
2007/09/09
職業:
自分のHP内に棲息すること
趣味:
つくりもの
自己紹介:
 自分ン家で好きなことやるのもマンネリですから、お外のお宅をお借りしてブログ小説をやっちゃいましょう(お外に出てもインドア派)。

 ※誕生日は、DNDDとして自分が本格的に稼働し始めた日って意味ですので、あしからず。

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