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きみを はかる じょうぎは ぼくに そぐわない

 本作品は書下ろしです。また、この作品はフィクションであり、実在する個人・地名・事件・団体等とは一切関係ありません。


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「ご無沙汰してしまいました。お元気そうで、なによりです」

「……そのお言葉、特に最後のそれを、お返し出来かねるのが悔やまれますな。どことなく、お窶れでいらっしゃる」

 まるで爪先を挫かれたかのように、麻祈が立ち止まる。

 その表情は、彼の背後にいる紫乃には窺えなかったが、シノバの反応が如実にそれを物語っていた―――とん、と乾いたガラスコップをタオルもろともバーカウンターに置いて、決まり悪げに微笑みを差っ引いたからだ。

 次いで、顔から失くしたやわらかさの分まで加味した優しい口ぶりで、言ってくる。

「ちょうど今日のお勧めは、そんな段さんに、ぴったりの一品かと。なにせ、あなたのペットですからね」

(ペットが一品?)

 目が点になる。まさか、文鳥の焼き鳥が出てくることはなかろうとも。

 そして、点になり続ける。

 両手を広げ、シノバが笑い声で喝采した。

「カングルァッツ! ユーヒットダジャックポット!」

 横文字だ。それしか分からない。

 しかも、それが続く。

「……おゥマイごゥッド」

 麻祈の返事。

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プロフィール

HN:
DNDD(でぃーえぬでぃーでぃー)
年齢:
17
性別:
非公開
誕生日:
2007/09/09
職業:
自分のHP内に棲息すること
趣味:
つくりもの
自己紹介:
 自分ン家で好きなことやるのもマンネリですから、お外のお宅をお借りしてブログ小説をやっちゃいましょう(お外に出てもインドア派)。

 ※誕生日は、DNDDとして自分が本格的に稼働し始めた日って意味ですので、あしからず。

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