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きみを はかる じょうぎは ぼくに そぐわない

 本作品は書下ろしです。また、この作品はフィクションであり、実在する個人・地名・事件・団体等とは一切関係ありません。


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「ちょうど今日のお勧めは、そんな段さんに、ぴったりの一品かと。なにせ、あなたのお気に入り(pet)ですからね。おめでとう(congrats!)、君は金星を当てたんだ(You hit the jackpot!)!」

「……そんなまさか(Oh my god,)、」

 慰めにしては、贅沢過ぎた。

 素で返答してしまう。

「に、二の句が継げないよ(I,I’m speechless,)、思いも寄らなくてさ(Unthinkable)……」

 つられて、あけすけに喜び出す顔かたちも、羽を伸ばすようにジェスチャーし出す身体も、止めようとすら思えなかった。思わず前へ前へと踏み込んでいく足元で鳴るのは、慣れ親しんだ古巣の通奏音なのだから。これこそが相応しいのだから。

「そいつは本当に本当かい(Am I hearing you right?)?」

「“もちろん(Right!)”」

 篠葉は、冗談めかした茶目っ気を上乗せして、顔の横に掲げたピースサインの指を曲げた。強調符のお墨付き(quote-unquote)だ。ああもう本当に、居ても立っても居られなくなることを!

「イよっしゃぁ(Woohoo!)! 本当にありがとう(Thanks awfully!)、最高にしてくれて(You made my day !)!」

 喝采を終えたところで、喉元をくすぐってくる疼きは治まらない。うずうずとした喜びを、せめて決まり文句で寿いで紛らわせる。

「バンザイ(Hip hip hooray!)・ばんざい(Hip hip hooray!)・万々歳(Hip hip hooray!)!」

 逸るつま先を宥めながら、麻祈はいつもの席に向かった。

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プロフィール

HN:
DNDD(でぃーえぬでぃーでぃー)
年齢:
17
性別:
非公開
誕生日:
2007/09/09
職業:
自分のHP内に棲息すること
趣味:
つくりもの
自己紹介:
 自分ン家で好きなことやるのもマンネリですから、お外のお宅をお借りしてブログ小説をやっちゃいましょう(お外に出てもインドア派)。

 ※誕生日は、DNDDとして自分が本格的に稼働し始めた日って意味ですので、あしからず。

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